磁気テープについて



今は忘れ去られた媒体ですが、昔を振り返る意味で取り上げてみました。


磁気テープは粉末状の磁性体(磁石にくっつく物質)をテープの上に塗布したもので、磁化の変化により情報の記録をします。

HDDのように、外部からの磁力によってこの磁化の配列が失われてしまうとデータも消し飛んでしまうため、磁石を近づけるのは厳禁です。

寿命もあまり長くはなく、磁気が減衰、経年劣化のほか、保存状態が良くないとカビが生えたりして使用できなくなってしまう恐れがあります。


とはいえ適切な管理さえすれば寿命は思いのほか長く、常温(15〜25℃)常湿(40〜60%)で適切な取り扱いをすれば30年以上もたせることも可能です。


今でこそ忘れられてしまいましたが、磁気テープは完全に使う機会を失ったわけではありません。

磁気テープは記録密度の点では群を抜いて優れており、IBMは1平方センチのテープあたり1テラバイト(=1000ギガバイト)のデータの格納に成功しています。

コストパフォーマンスも高く、HDDの1/5〜1/10と低コストで大容量のデータを保存することが可能。

読み取り速度が遅いためメインに使うことはできませんが、企業では大事なデータのバックアップに使うことが今でもあります。